すべての芝居は、成功裡に終えることができました。
☆「ひとすじの糸」を上演する会『ひとすじの糸』演出(馬場豊・作)
6・12(金)18:30 13(土)13:30/18:30 14(日)11:00/15:00
愛知県芸術劇場小ホール
2500円
明治初期、三河豊橋に、製糸業を起業した一人の女がいた。
その女は、上州から一人の男と共に駆け落ちしてきた「小淵志ち」。
彼女は、最愛の男を亡くした後も、玉糸開発に打ち込んでいく‥‥。
旧知だった馬場さんの作品を元に、
現地調査や合宿、稽古を積み上げて、
この公演のためだけの「ひとすじの会」を立ち上げて、
役者・スタッフ、総力を上げて、創り上げました。
結果、5回にわたる公演、すべて満席にて、大好評をいただき、
成功裡に終ることができました。
豊橋はもちろん遠く群馬からも、「小淵志ち」ゆかりの方達にも
ご覧いただくことができました。
明治の激動の時代を、苦難に耐え「糸ひとすじ」に生き抜いた志ちの姿が
共感を呼び、「勇気をもらった」との感想が多く寄せられ、
逆に、公演を打った私たちのほうが、元気をもらった舞台でした。
ご覧いただいた多くのみなさん、ご協力・ご支援いただいた方々に、
改めて、お礼申し上げます。
☆『夏の朗読会』演出(浅井照子主宰)
8月8日(土)、
名古屋市中川文化小劇場
毎年夏恒例、平和を願う朗読会。
毎年毎年、新しいメンバーをお呼びして、
さまざまな朗読を聴かせてくれるのがとても楽しい朗読会。
今年もますます元気溌剌、大好評でした。
盛り上がった打ち上げ会で、私も来年は出ようと乗せられてしまいました。
☆ 愛知・平和を願う演劇の会『明日ハレルヤ-怒れるワーキングプア-』演出(鏡味富美子・作)
8・22(土)14:00/18:30 23(日)14:00
名古屋市名東文化小劇場
1500円
「働けど働けど、なお我が暮らし楽にならざり」一気に加速した2008年。
その過酷な現実の中で、どこに希望を見出すのか。喜劇的に描く問題作。
お客さんは例年よりやや少なめでしたが、真剣に舞台に見入っていただいて、
clownの華やかさに救われた舞台となりました。
参照・公式HP
さて今年は、あと12月に演出作品を残すだけと思っていたら、
思わぬ事態が…。ひらき座公演が、飛び込んできたのです。
なんと、40年来の芝居の先輩でもあり仲間でもあった増原彬陽氏が急逝され、
それも公演まであと1ヶ月余に迫った時!
急遽、公演の手伝いをすることに!
☆ひらき座第26回公演『嵐の海を越えて 』(故増原彬陽・作演出)
2009年11月28-29日、ちくさ座<吹上>
参照・ひらき座HP
どうなることやら、と思っていました。
でも、さすが故増っさんのDNAをたっぷりと受け継いでいるひらき座の面々です。
よってたかって、集団体制で台本を創り上げ、みんなでああだこうだと
増っさん追悼の心がこもったエネルギーあふれる舞台を創りました。
行きがかり上、私、次回公演以降も関わるだろうと思いますが、
増っさんの発信しようとしていたメッセージを発展させていこうという心意気が消えない限り、
ひらき座は永遠です。
新たな前進を見守りたいと思います。
☆演劇グループ凛『 閉所極楽症 』演出(佃典彦・作)
2009年12月4-6日、
theater MOON(旧・少年ボーイズSHOW劇場)<池下>
http://boyboys.web.infoseek.co.jp/gekijomap.htm
岸田國士戯曲賞受賞の佃典彦氏のラジオドラマを、ミニ劇場で迫真的に舞台化しました。
ひさしぶりに、役者と猛稽古しました。
役者が稽古でどんどん変わっていくのが、とても楽しみでした。
この舞台は、『私のなかのキヌ』公演活動志半ばで亡くなられた香川このみさんの遺された企画でした。
「まあー、わたしがいないのに、よーやったわ」という満足そうな声が聞こえてきそうな、
残された凛のメンバーが創り得る、最上の舞台ができたと思います。
と、2009年もさまざまな趣向の舞台を大いに楽しみました。
一緒に舞台を創っていただいた役者やスタッフの面々に、ただただ感謝であります。
共に創り得る仲間がいない限り、この喜びは得ることができないとつくづく思います。
これからも おおいに楽しむ あらたな人生 お芝居が呼んでいる