WordPressの「投稿」「固定ページ」「カスタム投稿」とは?初心者向け徹底解説
WordPressでウェブサイトやブログを始める際、コンテンツを作成する上で必ず目にするのが「投稿」「固定ページ」「カスタム投稿」という3つの要素です。
「なんだか難しそう…」「どう使い分ければいいの?」
最初はそう感じる方も多いかもしれません。でも大丈夫!この記事では、WordPress初心者の方に向けて、それぞれの役割と使い分けを分かりやすく解説します。この記事を読めば、もうコンテンツタイプで迷うことはありません!
WordPressでコンテンツを作成する基本的な要素
WordPressでは、ウェブサイトに表示する様々な情報を「コンテンツ」として扱います。そして、そのコンテンツをどのように管理し、表示するかによって、「投稿」「固定ページ」「カスタム投稿」という3つの種類があるのです。
それぞれの特徴を理解することで、あなたのウェブサイトがより整理され、使いやすくなります。それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
WordPressの「投稿」とは?
どんなもの?
「投稿」は、主にブログ記事のように、新しい情報が上から順番に表示されるコンテンツのことです。日記やニュース記事のように、時間経過とともに新しい情報が追加されていくようなコンテンツに適しています。
- 日付情報
投稿には公開された日付や時間が記録され、通常は新しい順に表示されます。 - カテゴリーとタグ
投稿は「カテゴリー」で大まかに分類したり、「タグ」でより細かく関連付けたりすることができます。これにより、読者は興味のある情報を探しやすくなります。 - コメント機能
一般的に、投稿には読者がコメントを残せる機能が備わっています。読者とのコミュニケーションを図りたい場合に便利です。
どんな時に使うの?
「投稿」は、以下のようなコンテンツを発信するのに適しています。
- ブログ記事
日々の出来事、特定のテーマに関する意見やノウハウなど - ニュース記事
最新の情報や出来事を伝える記事 - イベント情報
開催予定のイベントの詳細やレポート - お知らせ
ウェブサイトの更新情報や重要な告知
このように、「投稿」は流動的で、頻繁に更新される情報の発信に向いています。
どうやって使うの?
WordPressの管理画面の左側メニューにある「投稿」をクリックすると、投稿の一覧画面が表示されます。新規投稿を作成する際には、「新規追加」ボタンをクリックします。

投稿の編集画面では、以下のような項目を設定できます。
- タイトル:記事のタイトル
- 本文:記事の本文(テキスト、画像、動画などを挿入できます)
- カテゴリー:記事を分類するための項目
- タグ:記事に関連するキーワード
- アイキャッチ画像: 記事一覧やSNSなどで表示される代表的な画像

投稿ページのまとめ
「投稿」は、新しい情報を時系列に発信し、読者とのコミュニケーションを促したい場合に最適なコンテンツタイプです。
WordPressの「固定ページ」とは?
どんなもの?
「固定ページ」は、「投稿」とは異なり、時間軸に関係なく、常に同じ場所(ページ)に表示されるコンテンツのことです。ウェブサイトの基本的な情報や、頻繁に更新する必要のない重要な情報を掲載するのに適しています。
- 日付情報
基本的に公開日は表示されません。 - カテゴリーとタグ
「投稿」のようにカテゴリーやタグで分類することは一般的ではありません。 - コメント機能
コメント機能は任意で設定できますが、利用されることは少ない傾向にあります。
どんな時に使うの?
「固定ページ」は、以下のようなコンテンツを掲載するのに適しています。
- 会社概要
会社の情報や理念などを紹介するページ - プライバシーポリシー
ウェブサイトの個人情報保護方針を記載するページ - お問い合わせフォーム
訪問者がウェブサイト運営者に連絡を取るためのページ - サービス紹介
提供しているサービスの内容や特徴を説明するページ - ポートフォリオのトップページ
自身の作品や実績を紹介するページの入り口 - ランディングページ
特定の目的のために作成された特別なページ
このように、「固定ページ」はウェブサイトの構造を形成する上で重要な、恒久的に表示しておきたい情報の発信に向いています。
どうやって作るの?
WordPressの管理画面の左側メニューにある「固定ページ」をクリックすると、固定ページの一覧画面が表示されます。新規固定ページを作成する際には、「新規追加」ボタンをクリックします。

固定ページの編集画面では、以下のような項目を設定できます。
- タイトル:ページのタイトル
- 本文:ページの本文(テキスト、画像、動画などを挿入できます)
- 親ページ:ページに階層構造を持たせたい場合に、親となるページを指定します。
- テンプレート:テーマによっては、特定のデザインが適用されるテンプレートを選択できます。

固定ページのまとめ
「固定ページ」は、ウェブサイトの顔となる重要な情報を、常に同じ場所(ページ)に分かりやすく表示したい場合に最適なコンテンツタイプです。
WordPressの「カスタム投稿」とは?
どんなもの?
「カスタム投稿」は、WordPressの標準機能である「投稿」や「固定ページ」とは別に、独自のコンテンツタイプを作成できる機能です。例えば、「商品情報」「物件情報」「レシピ」「作品」など、特定の種類の情報を整理・表示したい場合に非常に役立ちます。
簡単に説明すると、「固定ページのように扱える投稿ページ」です。扱いは少し難しいですが、慣れるととても便利です。
- 柔軟な情報管理
デフォルトの投稿や固定ページでは扱いにくい情報を、専用の管理画面で効率的に管理できます。 - カスタムタクソノミー
カスタム投稿には、「カスタムタクソノミー」と呼ばれる独自の分類機能(カテゴリーやタグのようなもの)を追加できます。これにより、さらに細かく情報を整理できます。 - 専用の表示方法
テーマやプラグインを利用することで、カスタム投稿で作成した情報を専用のデザインで表示できます。
どんな時に使うの?
「カスタム投稿」は、以下のような情報を管理・表示するのに適しています。
- ECサイトの商品情報
商品名、価格、説明、画像などの情報をまとめて管理・表示 - 不動産サイトの物件情報
物件名、所在地、価格、間取りなどの情報をまとめて管理・表示 - レシピサイトのレシピ
料理名、材料、作り方、写真などの情報をまとめて管理・表示 - ポートフォリオサイトの作品一覧
作品名、制作年、使用技術、画像などの情報をまとめて管理・表示
このように、「カスタム投稿」は特定の種類の情報を専門的に管理し、ウェブサイト上で分かりやすく表示したい場合に非常に有効な機能です。
コムニカでは、本来は固定ページで作成する「会社概要」などのページをお客様が自身で更新されたいという場合はこのカスタム投稿タイプを使用しています。
どうやって作るの?
- プラグインを利用する
初心者の方におすすめの方法です。「Custom Post Type UI」などのプラグインをインストールして設定することで、簡単にカスタム投稿タイプを作成できます。 - テーマの functions.php にコードを記述する
プログラミングの知識がある方向けの方法です。より細かい設定が可能になりますが、初心者には少しハードルが高いかもしれません。
※この記事では、初心者向けに概要の説明に留めます。具体的な作成方法については、別の記事で解説予定です。
カスタム投稿のまとめ
「カスタム投稿」は、ウェブサイトの目的に合わせて、独自のコンテンツタイプを作成し、専門的な情報管理と表示を実現したい場合にとても便利な機能です。
投稿・固定ページ・カスタム投稿の使い分け
それでは、具体的にどのような場合にどのコンテンツタイプを使えば良いのか、いくつかの例を見てみましょう。
ブログ形式で日々の出来事を記録したい
日付順に新しい記事が上に来るように表示したいので、「投稿」が適しています。カテゴリーやタグで記事を整理することもできます。
連絡先やお問合せ先を常に分かりやすい場所に掲載したい
いつも同じ内容を同じ場所(ページ)に表示しておきたいので、「固定ページ」が適しています。
運営しているオンラインショップの商品情報を一覧表示したい
商品の名前、価格、在庫数など、投稿や固定ページとは異なる独自の項目を管理したいので、「カスタム投稿」が適しています。専用の表示方法を設定することで、商品一覧ページも見やすく整理できます。
もしどのコンテンツタイプを使うべきか迷ったら、以下の点を考えてみてください。
- その情報は時間とともに新しくなっていくものですか?
YES なら「投稿」
NO なら「固定ページ」または「カスタム投稿」 - ウェブサイトの基本的な情報として、常に同じ場所(ページ)に表示しておきたいですか?
YES なら「固定ページ」 - 既存の「投稿」や「固定ページ」の枠組みでは管理しにくい、特定の種類の情報ですか?
YES なら「カスタム投稿」
まとめ
の記事では、WordPressの「投稿」「固定ページ」「カスタム投稿」という3つのコンテンツタイプについて解説しました。それぞれの特徴と用途を理解することで、ウェブサイトをより効果的に運営できるはずです。
- 投稿
最新情報を時系列に発信し、読者とのコミュニケーションを図りたい場合に - 固定ページ
会社概要やお問合せなど、固定的な内容を分かりやすく表示したい場合に - カスタム投稿
特定の種類の情報を専門的に管理し、ウェブサイト上で分かりやすく表示したい場合に
ご自身のウェブサイトの目的に合わせて、最適なコンテンツタイプを選択し、魅力的なウェブサイトを構築してくださいね!