2013年

始まりは、又々

俳優館公演。
リーディングで、加藤道夫作・ふじたあさや演出による「挿話」
に出演しました。
2月24日(日)25日(月)俳優館アトリエ、28日(木)愛知県芸術劇場小ホール

私の役は倉田師団長役。出ずっぱり。あの戦争の終わり、1945年8月15日、南の島が舞台。かつて現地人をなで斬りにした軍人が、敗戦により、その懺悔をする役。
日本の戦後の出発点でもあり、同時におろそかにしてきた戦争責任を正面から描いた作品。
今の日本の政治状況に警鐘を鳴らすにふさわしい舞台でした。

☆3月22-24日には、<よだかの会公演「よだかの星~影絵と音楽と~」の演出と出演
私と女優の二人芝居、それに加えて影絵と音楽が加わるという3本立てコラボ。むろん、初めて体験する舞台創り。ピアニストとチェリスト(実は教え子)の素敵な生演奏に支えられてつつ、かつ影絵に負けじと演技することが課題。しかも、演出と出演と両方兼ねるというかなり無謀な舞台。
幸いなことに、続演を望む声も聞こえる大好評でした。

☆6月7-9日、』創芝社公演『深川安楽亭』。ずっと所属していた劇団の公演。私の役は、幕開き、安楽亭の客、木場の職人。3分ほどの出演のみ。劇団代表の深山義夫の演出・出演の座長芝居。それに、初代 名古屋おもてなし武将隊で名を馳せた憲俊の率いる演劇ユニット SCANPが加わって、名時代劇を舞台化。

☆8月24-25日には、恒例・平演会第30回公演は、『平和の架け橋~ピースあいちを知ってますか』(栗木英章作)30年記念公演最終第3弾。演出しました。名古屋市名東区にある戦争博物館「ピースあいち」を舞台に、忘却の彼方に押しやられつつある戦争体験をテーマに舞台化。よくも続いた30年(実質32年)!

☆10月12日(土)~14日(祝)には、私の演出で、遊楽演公演。。「山月記異聞」(森一生作)。女性ばかりの遊楽演で贈る、虎になった夫の話。相変わらず元気な舞台をお目にかけました。

平演会も遊楽演も、来年以降、まだまだ元気に舞台を創ります。

☆11月30(土)12/1日(日)には「「ひらき座」公演。指導者だった増原氏の急逝のあと、なぜか、関わってきてしまっている私です。2012は、作家として台本を書きました(『ガリバー』)が、今年は一観客でした。

☆12月は13-19日、俳優館」公演「ブルーストッキングの女たち」(宮本研作)、ふじたあさや演出に、出演。なんと、史実としては20代の若者であった、荒畑寒村役。大正時代の理想に燃える女たち、彼女たちに負けず劣らず、新しい社会を目指した男たちの若き群像を描いた宮本研の代表作の一つ。円形劇場のちくさ座で、刺激的な舞台作りを体験できました。

以上の公演以外にも、年間通じて、
「東海音声表現研究会」(月1回。実際は稽古と重なり、なかなか出られない)。
「声に出して戯曲を読む会」(月1回。古今東西の名戯曲をひたすら読むだけ。これは楽しい)。
3年目になる「プロに学ぶ演劇講座」の講師(『コントで弾ける』)等々、芝居三昧で暮らした日々でした。