2003年

2003年はこんな年でした。

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始まりは、4月4日(金)から6日(日)
名古屋千種文化小劇場
創芝社プロデュース・へちまの会公演
「美しきものの伝説」
でした。
これまで湯浅実氏の演出で一緒に芝居つくりをした若い仲間とともに、フレッシュな芝居を創りました。
特に、円形舞台ならではの舞台つくりが魅力的でした。

同作品は、請われて、中部日本高等学校演劇連盟愛知県支部の演劇教室に。
こちらは、アートピアホールでの公演。<6月10(土)11(日)>
高校生には、時代背景の理解も含めて少し難しかったようですが、
大正時代に「死ぬほど生きた」人たちの息吹は、
今の時代の私たちには無い重さとして、感じてくれたようです。

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そして、恒例夏!
今年の平演会は、8月23日(土)午後2時・午後6時半/24日(日) 午後2時
名古屋市芸術創造センターで
第20回記念公演「ほうせん花ー朝鮮勤労女子挺身隊ー」作・栗木英章 演出・舟木淳

私は、出演・演出助手・音響と超張り切り
第20回公演にふさわしい規模とスタッフ・キャストで名古屋の平和運動の画期となる芝居創りができました。
題材は、副題の通り、「朝鮮勤労女子挺身隊」です。
すでに、韓国在住の元挺身隊の方々が国と三菱を相手に2回にわたり、訴訟を起こしています。
「名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会」とともに大成功をめざして、大車輪でした。
名古屋の皆さん、韓国の皆さんの力で、ナント1900名のお客さんに観ていただき、
訴訟を起こした原告の皆さんも、観客席も、舞台のキャスト・スタッフも泣きました。

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そして、秋。
10月18日(土)18:00/19日(日)11:00
名古屋市女性会館で、遊楽演第9回公演

演出は、もちろん 私、なかとしお
やって楽しい見て楽しい「遊楽演」公演は
今年は、水谷龍二作「日暮里泥棒物語」
あかぺらの歌が歌われ、マジックまで飛び出すという
遊楽演ならではの、楽しい舞台を創り出す事ができました。
観て頂いたたくさんのお客さんに感謝です。

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そして、もう1本。
11月12日(水)19:00/13日(木)19:00/14日(金)14:00・19:00
名古屋市北文化小劇場で
「艶噺女不戦勝図」劇工房 創芝社公演

台本・舞台監督・音響は、私、なかとしおでした。
憲法第9条はどこへやら、ついに海外の戦場に自衛隊が派遣される事態に、
何か訴えたいとの気持が、この作品になりました。
ギリシャのアリストファネス「女の平和」を原作としたこの舞台、
お客さんからは、「しまった、最前列で観るんだった」(中年男性)、
「露骨な台詞にビックリ、でも言いたい芯はホントに同感」(女性)
見かけ上は徹底的に遊んだ舞台でしたが、
裏に隠された意図は分かって頂けたようで。
これまた、お客さんに感謝です。

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だめ押しで、もう1本。
11月22日(土)18:30/ 23日(日)13:00/17:00
名古屋市北文化小劇場で「アジアン・ドリーム」
ひらき座公演に出演

20回記念公演ということで、旧友である座付き作家・増っさんに頼まれ、客演。
稽古数回にして、ソロを歌い、長台詞をベラベラしゃべりまくるという役。
実は、めちゃくちゃ緊張しました。
稽古が少ない、この恐ろしさ。
聞けば、ひらき座はいつもこのペースだという。
たいしたものです。いやあ、ドキドキ体験でした。

思えば、「遊楽演」も芝居を楽しむ創りなんですが、
全く違う方向から、舞台を楽しんでいる姿に接することができて、
これまた、ひらき座さんに感謝。