2000年

2000年の作品は、4本でした。秋~冬は充電期間でした。

まず、演劇クルー遊楽演 第5回公演 かたおかしろう作『大阪城の虎』1月22日(土)15:00 18:00 名古屋市女性会館にて
初の有料公演!(大人500円)は大成功で終わりました。私は、演出を担当。「遊楽演」は、東社会教育(当時、現在は東生涯学習)センターの演劇講座「誰でもできる演劇入門」から生まれた、その名の通り、お芝居を遊び、楽しむ、20代から60代までの幅広いグループ。今年は、日本の古典芸能に挑戦! ちょぼくれ、講談、浪曲、日舞、獅子舞、殺陣、和太鼓――。稽古が楽しい楽しい。どうなることやらの心配は要りませんでした。終わってみれば、懸案の振り落としもばっちり。400名ものお客さんに喜んでいただき、演っている方も楽しみました。やはり本格的な舞台でやるのは気持ちいいとの声があがりました。

そして、秋には、なんと! 大橋泰彦作『ゴジラ』に挑戦しました。(10月29日(日)11:00 14:00 名古屋市女性会館)
ゴジラはもちろん、モスラもピグモンも出てきます。さあ、舞台にゴジラが見えましたか、どうか・・・最後の火山爆発も含め、大好評の舞台となりました。週1回の稽古で作り上げる、素人の心意気に拍手! です。

それから、本拠の「劇工房 創芝社」第20回公演は、北野ひろし作『悲喜こもごも』 (6月9日(金)19:00・10日(土)14:00・11日(日)14:00、天白文化小劇場)が終わりました。
演出にベテラン俳優の藤城健太郎さんを迎え、天白浪漫劇場の魅力的な女性たちを客演に迎え、楽しい稽古を積み重ねてきましたが、・・・。ある家族の夏のごく日常的な2日間を描いて、笑いあり涙ありの題名どおりのお芝居でした。私の役は・・・素敵な妻と娘2人に囲まれて(^.^)、(^o^)とても楽しく稽古してきたんですが、2日目、私の人生で初めての体験をしてしまいました。私は、人から手をあげられたこともないし、人に暴力を振るったこともありませんが。この年になって、初めて相手役の鳥羽由紀子にビンタを張られてしまいました。・・・もちろん、お芝居の上で、です。お芝居では、普通、ホントにやらずに袖で音だけ出して振りだけでやることがほとんどですが、どうも演出効果が薄いということで、本当にやろうということになって・・・。痛かった、です。ホントに。貴重な体験をした舞台でした。私の絵がずっと舞台には掲げられてあって、その絵が欲しいという生徒が次から次へと現れてくるし、いや、全く! でした。とにかく傑作な役でした。

 さらに、愛知・平和を願う演劇の会 第17回公演 (8月19日(土)14:00/18:30・20日(日)14:00、西文化小劇場)は、昨年に引き続き、台本を担当しました題は、『大空が泣いている』。
題材は、小牧基地と新ガイドライン。新中部国際空港が常滑沖に2005年できるそうですが、そうなると、民間航路はすべて移転し、名古屋空港は自衛隊基地だけ残り(小型飛行機は残ると言われますが、?)米軍も含めて使いたい放題の可能性が・・・。現在日本という国で進行中のコワーイ事実を分りやすく描いたと、好評だった昨年以上の作品になりました。3回公演で700名の人たちに観ていただき、多くの励ましやよかったとの声をいただきました。ありがとうございました。次の台本構想も生まれてきて、まだまだ平演会が取り組む題材はたくさんあります。今後もお楽しみに。

そして、ゆっくり台本の構想にとりくめそうな雰囲気の秋だったんですが。