99年の作品は、春から秋まで5本でした。
遠山事務所プロデュース公演 こばやしひろし作『郡上の立百姓』(7月3日(土)14:00/18:30・4日(日)12:00/16:30、名古屋市芸術創造センター)
客演しました。この台本は、有名な郡上一揆を描いた、名作。寝百姓でなんかいられるか! 立百姓として、ぎりぎりの抵抗を展開する、奥底からのエネルギーが封建社会を揺り動かす、すばらしい人間賛歌です。私は、庄屋役で出演。
2001年には、神山征二郎監督で映画が完成。劇工房 創芝社代表 深山義夫も出演し、口コミでその感動が深く広まりつつあります。
愛知・平和を願う演劇の会 第16回公演『金曜日の街角-クレサラ漬け・ニッポン-』(8月21日(土)14:00/18:30・22日(日)14:00、名古屋市西文化小劇場)
台本を担当しました。クレサラって言葉、なかなか知られていなくて、クレラップ・サランラップと言うと、なるほど「環境問題」ですかって冗談が通らず、いえいえ、クレジットカード・サラ金問題ですよと慌てて説明しています。この本を書いてから、やたら気になるのが、日本中どこへ行ってもやたら目立つ自動契約機。そして、平然とそこへ入って行く「普通の」人たち。借金を恥ずかしいことではなく、当たり前のことにしてしまった。こういう風潮を背景にうなぎ上りに増えているローン漬け、自殺や夜逃げ、自己破産。今の日本が誰のためにあるのか、考えざるをえません。
劇団はにわ公演 岡部耕大作『女狐』(10月9日(土)14:00・10日(日)11:00、名古屋市女性会館、2,0000円)
客演しました。北九州を舞台に繰り広げられる女たちのばかしあい。それに翻弄されながらもたくましい(?)男たち。私の役どころは、ナント「流れ者」!! こんな役は初めてなのです。でも、女性劇団で楽しくお稽古できるのがうれしい――。
演劇クルー遊楽演 第5回公演 かたおかしろう作『大阪城の虎』(10月30日(土)19:00・31日(日)10:00、東生涯学習センター)
演出を担当。「遊楽演」は、東社会教育(当時、現在は東生涯学習)センターの演劇講座「誰でもできる演劇入門」から生まれた、その名の通り、お芝居を遊び、楽しむ、20代から60代までの幅広いグループ。今年は、日本の古典芸能に挑戦! ちょぼくれ、講談、浪曲、日舞、獅子舞、殺陣、和太鼓――。どうなることやらの心配をよそに、稽古が楽しい楽しい。
2000年1月22日(土)15:00 18:00 名古屋市女性会館にて 初の有料公演!(大人500円)をやる運びになった次第。
そして、本拠の「劇工房創芝社」第20回公演は、杉浦久幸作『あなたが分かったと言うまで』(11月19日(金)~21日(日)、シアター・ウイークエンド、2,500円)。
舞台は、とある企業の面接会場。面接官が一人、そこへ面接を受けに来た若い女。二人で繰り広げられるおかしな話。私は、若宮演劇部の教え子と二人芝居に初挑戦しました。
なかとしおvs川上理恵 20日(土)13:00 19:00 21日(日) 16:00
深山義夫vs鳥羽由紀子 19日(金)19:00 20日(土)16:00 21日(日)13:00
シアター・ウイークエンドの小さな空間の真中に面接室。お客さんは、両側から観劇していただくという、刺激的な設定。トチリがあろうが、何が起ころうが、二人で解決しなきゃならない。なかなかスリリングな舞台創りを体験しました。お客さんからも好評でした。
転勤もして、新しい学校だし、今年こそはゆっくりしようと思っていたのに、超忙しでした。