2018年も忙し忙し

はじめは、
なごや芝居の広場 第1弾公演(2/15(木)~3/1(木) 10回公演 昭和・守山・緑・中村文化小劇場)「暮しの詩」(作・小山内美江子)
演出しました。
10年以上、やりたい、やらねば、と温めてきた作品が、ようやく舞台化できました。しかも、私としては、スタッフも、キャストも、上演される劇場も、最高の形で。3月1日に10ステージが本当に大好評裡に終了、続いて6月、更に8月にも再演しました。
しかし、幕切れで「暮しの手帖」編集長の花森安治が叫ぶ「武器を捨てよう」が、こんなに切実に響いてくる時代が来ようとは! 舞台は大成功でしたが、今日の日本・世界の姿を考えると、「よかったよかった」では済まされない、じりじりした思いが湧いてきて、なんともなりません。

続いては、俳優館公演(8/2~5 7回公演 千種座)ブレヒト作「コーカサスの白墨の輪」を演出しました。音楽劇です。民衆劇です。大岡裁きでも有名な本当の母親は誰かという裁判劇でもあります。
しかもブレヒトですから、一筋縄ではいきません。ブレヒトの世界に対する思いとひねった表現をどう舞台化するか、大きな課題が目の前に立ちはだかりました。苦労の末、参集していただいたキャスト・スタッフの皆さんに助けられて、幕を下ろすことができました。

秋の公演は、遊楽演 第24回公演「見よ、飛行機の高く飛べるを」作・永井愛(10/6-7 昭和文化小劇場)
演出。
大正時代、岡崎の師範女子学校を舞台に繰り広げられる生徒と教師の青春群像。大正デモクラシーの息吹が聞こえてくるような舞台が出来ればと稽古を重ね、好評でした。

そして、劇団 座・なかむら 第3回公演(10/17(水)~21(日) アクテノン 名古屋市演劇練習館)
は、水上勉作・小松幹生脚色「ブンナよ木からおりてこい」
これも、演出でした。
演劇講座から出発して、地域・中村区に根ざす劇団として、小学生から高齢者まで総勢30人以上で創り上げる、壮大な生と死のドラマです。みんなしっかりがんばりました。

人業劇団ひらき座 「妖怪ランド」(11/3-4)には、出演しました。「人業」と銘打ち、元気いっぱいの劇団メンバーにまじって、楽しくできました。

最近、体との勝負になりつつあります。でも、様々な方達との新しい出会いが楽しく、断り切れずに、やはりこうなっています。
何年か前に決意した「冬籠り」は、全然実現しません。トホホ。