2006年

今年の始まりは、
2月24日(金)19:00・25日(土)14:00・19:00
東文化小劇場で グループ凛 第2回公演
北野ひろし:作「帰ってきたオトウサン」

私は、請われて、演出です。
凛のメンバーに加えて、楽しみな方々客演がお願いできました。
昨年11月から稽古を始めて、
個性と個性のぶつかりが楽しみな、スリリングな舞台になりました。
内容では、女と男で、感想がとても大きな違いをみせたのも、話題の一つとなりました。


つぎは、5月27日(土)13:30/18:30・28日(日)11:00/15:00
愛知県芸術文化小ホールで グループZERO 公演
岡田一彦:作・演出「天国は地獄~曽根崎の恋~」

私は、久し振りに出演しました。
新しく共演するメンバーが多く、稽古が新鮮で楽しかったのです。
久々の出演だからか、お客さまにたくさん観に来ていただけました。おかげさまで、大好評。
ありがとうございました。


夏一番は
朗読劇「この子たちの夏」
8月5日(日)
名古屋市中川文化小劇場
演出・なかとしお

これまで、2回に渉って、地人会の名古屋公演の上演実行委員会に関わってきました。
今年は、朗読グループの自主上演に挑戦しました。
改めて、戦争体験の継承の重要性を認識しました。


そして、恒例!
今年の平演会は、8月19日(土)20日(日)
名古屋市西文化小劇場 「ねえ、守ってくれるの、くれないの?」第23回公演
作・演出 なかとしお

ということで、昨年に続き今年も、劇作家。同時に、演出。
第20回公演以降、今年も日本の社会と未来を見据えた作品を考えました。
今年のお芝居は、第9条問題です。直接、憲法改正そのものがテーマではありませんが、
背景として控えています。
国民保護法なる名称の、しかしおよそ国民を保護しない法が作られ、
国民のほとんど知られないところで具体化されていることを知っていましたか?
私は、知りませんでした。
観客の皆さんと考えてみたい作品にしたいになったかな?
たくさんの若い人たちの参加で、賑やかなで楽しく、かつ将来性のある舞台創りができました。


そして、秋。
10月14日(土)13:30/18:00・15日(日)12:30
遊楽演第12回公演
演出は、もちろん 私、なかとしお
お題は、お待たせ「嫁も姑も皆幽霊」

今年は、遊楽演始まって以来の出来だ!
とお褒めの言葉をいろいろな方からいただきました。
出演者もおおいに芝居創りを楽しんだ1年でした。
ありがとうございました。


秋は。もう1本、前公演から1週間後に、
劇工房創芝社 公演(劇団名芸との合同、実行委員会公演)
が、ありました。
10月20日(金)18:30・21日(土)14時/18:30・22日(日)14時
お題は、「野に立つ」作・栗木英章
私は、音響担当

生の音楽や合唱付で、深みのある舞台ができました。
毎回、多くの方に観て頂いたことは感動的でした。

2005年

今年の始まりは、5月1日(日)14:30/17:30
名古屋市東文化小劇場「今こそ平和のうたを」
戦争メモリアルセンターの設立を呼びかけるコンサート

第二部 朗読に、出演! しました。
今年は、60周年。敗戦、被爆、侵略戦争から60年の年です。
そして、愛知に戦争資料館を作る運動があることをご存知ですか。
平和のために少しでも、という気持ちで、このコンサートに参加しました。
なんと! 日本国憲法条文そのものを朗読したのです。
稽古は、老若男女いろいろな方がいて、とても楽しいものでした。

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もう一つ、被爆60年だからこその企画です。
地人会公演「この子たちの夏」7月24日(日)午後4時 1回公演名古屋市芸術創造センター

10年前にも関わりましたが、上演実行委員会に参加しました。
ヒロシマ・ナガサキをテーマに、おなじみ女優6人による朗読劇です。
出演は、大橋芳枝 大原ますみ 長内美那子 柳川慶子 山口果林 山田昌

たった1回の公演でした。残念ながら、席をすべて埋めるには至りませんでしたが、
6人の女優の素晴らしい朗読と観客の皆さんの集中力で、
圧倒的な感動の舞台になりました。
改めて、事実の重みと、舞台の持つ力を見直しました。

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そして、5月27日(金)14:00/19:00・ 28日(土)11:00/14:00
愛知県芸術文化劇場小ホール グループZERO公演
なかとしお演出「ら抜きの殺意」

です。楽しい女性ばかりのグループZEROへ2回目の参加。
おなじみ、永井愛の名作。
前回は、ケチな長屋の大家役&演出補のようなことを美女たくさんに囲まれ、
しあわせな稽古を楽しみましたが、
今回は、演出として、やっぱり。しあわせな稽古でした
おかげさまで、皆さんに楽しんでいただけ、大好評でした。

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そして、恒例夏!
今年の平演会は、8月20日(土)午後2時・午後6時半/21日(日) 午後2時
名古屋市西文化小劇場で「育子さんの夢」第22回公演
作・なかとしお 演出・前川達次郎

ということで、今年は、劇作家。
第21回公演に続いて、今年も日本の社会と未来を見据えた作品を考えました。
今年のお芝居は、教育問題です。教育基本法改正問題が背景にあるのですが、
更に、その後ろには、憲法改正が控えています。
現代日本に何が欠けていて、何が必要なのか、
そんなことを観客の皆さんと考えてみたい作品でした。
「元気をもらった」とのアンケートもいただき、私たちもますますがんばるぞ!
との思いが湧きました。ありがとうございました。

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そして、秋。
10月 22日(土)13:30/18:00・23日(日)12:30
名古屋市女性会館で遊楽演第11回公演
演出は、もちろん 私、なかとしお
お題は、再演! 斎藤紀美子作「すみれさんが行く」

現代っ子・高校生と元気なおばあさん・すみれさんとの心の交流を描いて、絶品の舞台。
7年前に遊楽演で公演した作品を再演しました。
お客さんも沸いて観て頂いて、大好評。
元気をもらったとの感想が多数届き、逆に私たちが元気をもらっちゃいました。

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秋は。もう1本
11月25日(金)19:00・26日(土)14:00/19:00
27日(日)14:00 千種文化小劇場で
劇工房創芝社 公演 あの「ファイティング・マザー」の唐沢伊万里が書き下ろし!
「ハーフムーン」

脚本ができあがってきて、稽古がはじまりました。
さあ、どんな舞台になるのか、まだ誰も分からなかったのですが、
若いお客さんに大好評。
必死に愛を確かめる、その姿が共感を生みました。

2004年

今年の始まりは、3月6日(土)から7日(日)まで
名古屋市天白文化小劇場 創芝社プロデュース公演
唐沢伊万里作・深山義夫演出
「ファイティング・マザー/マダム・ノアールの占い事件簿」

でした。名古屋市文化振興事業団からの依頼で、第19回名古屋文化振興賞入選作品です。
へちまの会など、若い役者を起用しての2本立て公演。
私は、音響担当ですが、さあ、どういう舞台になるか、楽しみでしたが。
お客さまに、実に良く笑っていただき、楽しんでいただき、泣いていただいた
大好評の舞台となりました。
作家・演出家・スタッフ・役者の力が、そして観客の心が
相乗作用で良い方向に働いたのが、好評の原因でしょう。
ありがとうございました。

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そして、今年の初出演は、5月8日(土)14:00/18:30・ 9日(日)11:00/14:00
愛知県芸術文化劇場小ホール グループZERO公演
岡田和彦作・演出「物見遊山江戸噺」

でした。楽しい女性ばかりのグループZEROへ初参加。
おなじみ、落語三題を組み合わせた愉快な江戸噺。
私は、ケチな長屋の大家役。美女たくさんに囲まれ、しあわせな稽古を楽しみました。
たくさんのお客さんに観ていただいて、幸せな舞台でした。

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次は、舞台監督・なかとしお

なんと! インド舞踊
6月9日(水)午後7時
愛知県芸術劇場 小ホール
インド舞踊塾 櫻井暁美とギータンジャリダンサーズ
徳島公演・名古屋公演開催
古典・民族・創作インド舞踊公演「インド舞踊物語」
~My World of Indian Dance~
芝居とは違う楽しさがありました。

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そして、恒例夏!
今年の平演会は、8月21日(土)午後2時・午後6時半/22日(日) 午後2時
名古屋市西文化小劇場で「手のひらを太陽に」第21回公演
作・安藤明日香 演出・なかとしお

ということで、今年は、演出。
第20回公演に続いて、今年も日本の社会と未来を見据えた作品を考えました。
今年のお芝居の背景には、いじめ問題が描かれるのですが、
今の日本に何が欠けていて、何が必要なのか、
そんなことを観客の皆さんと考えてみた作品です。
「セミ・ミュージカル」と銘打った平演会初の本格的歌・踊入り芝居。
これも、さあ、どういう舞台になるか、楽しみだったんですが、
観客の皆さんにも大いに楽しんでいただき、大好評の舞台となりました。
ありがとうございました。

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そして、秋。
10月23日(土) 15:00/18:30・24日(日)12:30
名古屋市女性会館で、遊楽演第10回記念公演
演出は、もちろん 私、なかとしお
そして、ナント! 作・なかとしお
お題は、「アラビアンナイト」!

4月、ついに恐れていた事態が発生しました。日本の民間人3人が拘束。
無差別テロは、もちろん卑劣な許せない行為ですが、
この事態を招いた、原因を作った、自衛隊派遣が大問題です。
イスラムとの共生・平和的共存を願って、
世界的文化遺産である「千夜一夜物語」を贈りました。

やって楽しい見て楽しい「遊楽演」公演は、本格的音楽劇に挑戦しました。
これも又、どういう舞台になるか、楽しみでしたが、
見事にやってのけ、大好評のうちに幕。
1000人弱のお客様に楽しんでいただきました。

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そして、もう1本。
11月12日(金)~14日(日)七つ寺共同スタジオ
劇団ルインコニュ公演 演出は、 私、なかとしお
出し物は、名古屋初お目見え
宇都宮裕三作「ゴッホからの最後の手紙」

若手の意欲的な劇団が、とても面白い、でも少し背伸びしなければならない作品に挑戦しました。
その心意気に惹かれ、演出をしました。
これから名古屋の演劇の一翼を担おうとする
意気盛んな若者たちががんばりました。

2003年

2003年はこんな年でした。

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始まりは、4月4日(金)から6日(日)
名古屋千種文化小劇場
創芝社プロデュース・へちまの会公演
「美しきものの伝説」
でした。
これまで湯浅実氏の演出で一緒に芝居つくりをした若い仲間とともに、フレッシュな芝居を創りました。
特に、円形舞台ならではの舞台つくりが魅力的でした。

同作品は、請われて、中部日本高等学校演劇連盟愛知県支部の演劇教室に。
こちらは、アートピアホールでの公演。<6月10(土)11(日)>
高校生には、時代背景の理解も含めて少し難しかったようですが、
大正時代に「死ぬほど生きた」人たちの息吹は、
今の時代の私たちには無い重さとして、感じてくれたようです。

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そして、恒例夏!
今年の平演会は、8月23日(土)午後2時・午後6時半/24日(日) 午後2時
名古屋市芸術創造センターで
第20回記念公演「ほうせん花ー朝鮮勤労女子挺身隊ー」作・栗木英章 演出・舟木淳

私は、出演・演出助手・音響と超張り切り
第20回公演にふさわしい規模とスタッフ・キャストで名古屋の平和運動の画期となる芝居創りができました。
題材は、副題の通り、「朝鮮勤労女子挺身隊」です。
すでに、韓国在住の元挺身隊の方々が国と三菱を相手に2回にわたり、訴訟を起こしています。
「名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会」とともに大成功をめざして、大車輪でした。
名古屋の皆さん、韓国の皆さんの力で、ナント1900名のお客さんに観ていただき、
訴訟を起こした原告の皆さんも、観客席も、舞台のキャスト・スタッフも泣きました。

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そして、秋。
10月18日(土)18:00/19日(日)11:00
名古屋市女性会館で、遊楽演第9回公演

演出は、もちろん 私、なかとしお
やって楽しい見て楽しい「遊楽演」公演は
今年は、水谷龍二作「日暮里泥棒物語」
あかぺらの歌が歌われ、マジックまで飛び出すという
遊楽演ならではの、楽しい舞台を創り出す事ができました。
観て頂いたたくさんのお客さんに感謝です。

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そして、もう1本。
11月12日(水)19:00/13日(木)19:00/14日(金)14:00・19:00
名古屋市北文化小劇場で
「艶噺女不戦勝図」劇工房 創芝社公演

台本・舞台監督・音響は、私、なかとしおでした。
憲法第9条はどこへやら、ついに海外の戦場に自衛隊が派遣される事態に、
何か訴えたいとの気持が、この作品になりました。
ギリシャのアリストファネス「女の平和」を原作としたこの舞台、
お客さんからは、「しまった、最前列で観るんだった」(中年男性)、
「露骨な台詞にビックリ、でも言いたい芯はホントに同感」(女性)
見かけ上は徹底的に遊んだ舞台でしたが、
裏に隠された意図は分かって頂けたようで。
これまた、お客さんに感謝です。

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だめ押しで、もう1本。
11月22日(土)18:30/ 23日(日)13:00/17:00
名古屋市北文化小劇場で「アジアン・ドリーム」
ひらき座公演に出演

20回記念公演ということで、旧友である座付き作家・増っさんに頼まれ、客演。
稽古数回にして、ソロを歌い、長台詞をベラベラしゃべりまくるという役。
実は、めちゃくちゃ緊張しました。
稽古が少ない、この恐ろしさ。
聞けば、ひらき座はいつもこのペースだという。
たいしたものです。いやあ、ドキドキ体験でした。

思えば、「遊楽演」も芝居を楽しむ創りなんですが、
全く違う方向から、舞台を楽しんでいる姿に接することができて、
これまた、ひらき座さんに感謝。

2002年

今年の始まりは、7月15日から20日までの劇工房 創芝社公演でした。昨年の延長で、
アトリエあうんの麻創けい子さんと組んで、松田正隆作品を舞台化しました。しかも、三作品 一挙同時上演!でした。こちらも、役者。悲しい事実を告げなければならない医者の役でした。おかげさまで、たくさんの方に観ていただいて、大好評!

昨年は、何と言っても、9月の同時多発テロに発するアメリカの報復戦争と日本政府の追随が最大の社会問題となりました。もうすぐ、1年になります。自身がテロ国家であるアメリカが、テロ報復を言う資格はないと思うのですが、アメリカは更にイラクへの先制攻撃をねらいつつあります。
だからこそ、今年の「平演会」(8月17,18日、西文化小劇場)は、その問題を真正面から取り上げて、劇化しました。
題名は、「アーティクルナイン」。
何だ、どういう意味だ? お出かけいただいて、その疑問を解いていただけましたか。
今年は、平演会では久しぶりに役者として出演しました。旅行会社のリストラされる支店長。ひげを落として、普段着たことがほとんどない背広を着て、変身しました。楽しい稽古と本番でした。

恒例、やって楽しい見て楽しい「遊楽演」公演は、初のリーディングシアターに挑戦。
出し物は、宮沢賢治「注文の多い料理店」
 しかも、おまけ付き!
何が出てくるか分からない遊楽演。
おまけは、「どんぐりと山猫」の群読でした。
ナント、900人近いお客さんに観て頂いて、大好評の舞台となりました。

2001年

21世紀が始まりました。

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私の21世紀の始まりは、モスクワ芝居三昧の旅から始まったのです。私の芝居人生にとって、とてもいい刺激と感動、21世紀を生きる勇気を与えてくれた、素晴らしい旅でした。友人のH・Mさんに感謝!です。
ということで、2001年のお芝居は、劇工房 創芝社が他の集団とともに創り上げる春の公演から始まりました。

おことえYA!プロデュース「君知るや雀の夢を―貞奴と亡者たち―」作:麻創けい子/演出:湯浅実
聞いたこともない、ヘンテコなネーミングなんですがネ、とにかく皆さん、芝居を愛する多くの人たちがいっぱい集まってワイワイやろうということで、昨年の8月9日に製作発表して、やりました。とても楽しい芝居創りでしたね。

例年のごとく、夏の「平演会」(8月18,19日、西文化小劇場)は、作者の人間魚雷「回天」の実体験を基に描いた、15年戦争の実相をリアルに伝える劇つくりでした。茶髪の若者が坊主頭にしての大奮闘、いい舞台ができました。

秋の「遊楽演」公演は、初の外国物の翻案、初の2時間もの、「毒薬と老嬢in軽井沢」。
大成功に終わりました。弾みをつけて、来年1月から3月まで自主講座を東生涯学習センターで開催し、次回第8回公演をもっと楽しく!と準備を進めました。

そして、秋は、熊野天女座の自然と音楽に囲まれた、女優二人芝居「チェーホフの中の女達~ ほっと息がつけるんだわ~」のスタッフ舞台監督を楽しんでしまいました。これも前途洋洋!

ますます楽しい、芝居人生で~す!

2000年

2000年の作品は、4本でした。秋~冬は充電期間でした。

まず、演劇クルー遊楽演 第5回公演 かたおかしろう作『大阪城の虎』1月22日(土)15:00 18:00 名古屋市女性会館にて
初の有料公演!(大人500円)は大成功で終わりました。私は、演出を担当。「遊楽演」は、東社会教育(当時、現在は東生涯学習)センターの演劇講座「誰でもできる演劇入門」から生まれた、その名の通り、お芝居を遊び、楽しむ、20代から60代までの幅広いグループ。今年は、日本の古典芸能に挑戦! ちょぼくれ、講談、浪曲、日舞、獅子舞、殺陣、和太鼓――。稽古が楽しい楽しい。どうなることやらの心配は要りませんでした。終わってみれば、懸案の振り落としもばっちり。400名ものお客さんに喜んでいただき、演っている方も楽しみました。やはり本格的な舞台でやるのは気持ちいいとの声があがりました。

そして、秋には、なんと! 大橋泰彦作『ゴジラ』に挑戦しました。(10月29日(日)11:00 14:00 名古屋市女性会館)
ゴジラはもちろん、モスラもピグモンも出てきます。さあ、舞台にゴジラが見えましたか、どうか・・・最後の火山爆発も含め、大好評の舞台となりました。週1回の稽古で作り上げる、素人の心意気に拍手! です。

それから、本拠の「劇工房 創芝社」第20回公演は、北野ひろし作『悲喜こもごも』 (6月9日(金)19:00・10日(土)14:00・11日(日)14:00、天白文化小劇場)が終わりました。
演出にベテラン俳優の藤城健太郎さんを迎え、天白浪漫劇場の魅力的な女性たちを客演に迎え、楽しい稽古を積み重ねてきましたが、・・・。ある家族の夏のごく日常的な2日間を描いて、笑いあり涙ありの題名どおりのお芝居でした。私の役は・・・素敵な妻と娘2人に囲まれて(^.^)、(^o^)とても楽しく稽古してきたんですが、2日目、私の人生で初めての体験をしてしまいました。私は、人から手をあげられたこともないし、人に暴力を振るったこともありませんが。この年になって、初めて相手役の鳥羽由紀子にビンタを張られてしまいました。・・・もちろん、お芝居の上で、です。お芝居では、普通、ホントにやらずに袖で音だけ出して振りだけでやることがほとんどですが、どうも演出効果が薄いということで、本当にやろうということになって・・・。痛かった、です。ホントに。貴重な体験をした舞台でした。私の絵がずっと舞台には掲げられてあって、その絵が欲しいという生徒が次から次へと現れてくるし、いや、全く! でした。とにかく傑作な役でした。

 さらに、愛知・平和を願う演劇の会 第17回公演 (8月19日(土)14:00/18:30・20日(日)14:00、西文化小劇場)は、昨年に引き続き、台本を担当しました題は、『大空が泣いている』。
題材は、小牧基地と新ガイドライン。新中部国際空港が常滑沖に2005年できるそうですが、そうなると、民間航路はすべて移転し、名古屋空港は自衛隊基地だけ残り(小型飛行機は残ると言われますが、?)米軍も含めて使いたい放題の可能性が・・・。現在日本という国で進行中のコワーイ事実を分りやすく描いたと、好評だった昨年以上の作品になりました。3回公演で700名の人たちに観ていただき、多くの励ましやよかったとの声をいただきました。ありがとうございました。次の台本構想も生まれてきて、まだまだ平演会が取り組む題材はたくさんあります。今後もお楽しみに。

そして、ゆっくり台本の構想にとりくめそうな雰囲気の秋だったんですが。

1999年

99年の作品は、春から秋まで5本でした。

遠山事務所プロデュース公演 こばやしひろし作『郡上の立百姓』(7月3日(土)14:00/18:30・4日(日)12:00/16:30、名古屋市芸術創造センター)
客演しました。この台本は、有名な郡上一揆を描いた、名作。寝百姓でなんかいられるか! 立百姓として、ぎりぎりの抵抗を展開する、奥底からのエネルギーが封建社会を揺り動かす、すばらしい人間賛歌です。私は、庄屋役で出演。
2001年には、神山征二郎監督で映画が完成。劇工房 創芝社代表 深山義夫も出演し、口コミでその感動が深く広まりつつあります。

愛知・平和を願う演劇の会 第16回公演『金曜日の街角-クレサラ漬け・ニッポン-』(8月21日(土)14:00/18:30・22日(日)14:00、名古屋市西文化小劇場)
台本を担当しました。クレサラって言葉、なかなか知られていなくて、クレラップ・サランラップと言うと、なるほど「環境問題」ですかって冗談が通らず、いえいえ、クレジットカード・サラ金問題ですよと慌てて説明しています。この本を書いてから、やたら気になるのが、日本中どこへ行ってもやたら目立つ自動契約機。そして、平然とそこへ入って行く「普通の」人たち。借金を恥ずかしいことではなく、当たり前のことにしてしまった。こういう風潮を背景にうなぎ上りに増えているローン漬け、自殺や夜逃げ、自己破産。今の日本が誰のためにあるのか、考えざるをえません。

劇団はにわ公演 岡部耕大作『女狐』(10月9日(土)14:00・10日(日)11:00、名古屋市女性会館、2,0000円)
客演しました。北九州を舞台に繰り広げられる女たちのばかしあい。それに翻弄されながらもたくましい(?)男たち。私の役どころは、ナント「流れ者」!! こんな役は初めてなのです。でも、女性劇団で楽しくお稽古できるのがうれしい――。

演劇クルー遊楽演 第5回公演 かたおかしろう作『大阪城の虎』(10月30日(土)19:00・31日(日)10:00、東生涯学習センター)
演出を担当。「遊楽演」は、東社会教育(当時、現在は東生涯学習)センターの演劇講座「誰でもできる演劇入門」から生まれた、その名の通り、お芝居を遊び、楽しむ、20代から60代までの幅広いグループ。今年は、日本の古典芸能に挑戦! ちょぼくれ、講談、浪曲、日舞、獅子舞、殺陣、和太鼓――。どうなることやらの心配をよそに、稽古が楽しい楽しい。
2000年1月22日(土)15:00 18:00 名古屋市女性会館にて 初の有料公演!(大人500円)をやる運びになった次第。

そして、本拠の「劇工房創芝社」第20回公演は、杉浦久幸作『あなたが分かったと言うまで』(11月19日(金)~21日(日)、シアター・ウイークエンド、2,500円)。
舞台は、とある企業の面接会場。面接官が一人、そこへ面接を受けに来た若い女。二人で繰り広げられるおかしな話。私は、若宮演劇部の教え子と二人芝居に初挑戦しました。
なかとしおvs川上理恵 20日(土)13:00 19:00 21日(日) 16:00
深山義夫vs鳥羽由紀子 19日(金)19:00 20日(土)16:00 21日(日)13:00
シアター・ウイークエンドの小さな空間の真中に面接室。お客さんは、両側から観劇していただくという、刺激的な設定。トチリがあろうが、何が起ころうが、二人で解決しなきゃならない。なかなかスリリングな舞台創りを体験しました。お客さんからも好評でした。

転勤もして、新しい学校だし、今年こそはゆっくりしようと思っていたのに、超忙しでした。